mono-log.net main page
<< October 2011 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
鉄のディフェンス
はっきり言えば、まだまだ固く。せめて抜栓して翌日まで待つほどの余裕があれば、まだ別の楽しみようもあろうに、我ながらせっかちにさっさと飲み干してしまうなど、この一本が持つポテンシャルの欠片ほどにしか触れず、何とも勿体ないことをしたと今になり振り返れば思う訳で。

フィリップ・シャルロパン・パリゾの村名ジュヴレ・シャンベルタン、2005年。第一印象から最後の最後まで、固く閉じており、それに尽きる。貝のように押し黙ってしまったこれを、こじ開けるようなテクニックもなく、なす術なく杯を進めて、遂には空となるボトル。

ある意味、完敗。

20090322092221.jpg
| mono | 酒 -wine- | 20:24 | comments(14) | trackbacks(0) |
囚人の足取り
エグリ・ウーリエの作。ブラン・ド・ノワール・ブリュットVV。黒ブドウ由来の深みとコクがしょっぱなから感じられ、その範疇ではなるほどと。だが、何かが詰まってしまったような、すっきりと抜けていかない爽快感のなさは如何ともし難く。

むしろ発泡していなければ、コク深く味わいのある白ワインなのかもしれないが、弾ける炭酸の軽やかさの足下にまとわりついてはなれない、何やら鈍重な印象。このアンバランスさは最後まで解消されず、後味は悪く。

良いワインではあるかもしれないが、少なくとも好きなワインではないのかもしれない。

20090301195118.jpg
| mono | 酒 -wine- | 17:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
やや深めのショートフライ、三者残塁
ルショット・シャンベルタン・クロ・デ・ルショット、アルマン・ルソーのモノ・ポール特級であるが、何とも非常に残念な結果に。

いくら2004年だからと言って、これほどまでに力なく落ちていく姿を見せられると、もはや憤りを感じることすらない。これがブルゴーニュである。そう言って達観すべきが最善の策か。

20090222165941.jpg
| mono | 酒 -wine- | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
記憶に残らない
オリヴィエ・ジュアン、モレ・サン・ドニ、1erクリュ/レ・リショ、2004年。何とも記憶に残らない、それでいて決して不味い訳でもなく、むしろ美味しい方に属しているはずなのだが、何とも記憶に残らない希有な一本。

強さではなく、繊細さが命とみる。ただ、繊細であるために、線が細く、かすかに聞こえる声に耳を傾け、そこから何かを聞き分ける、といった神経を使うほどの好奇心にはかられないのだ。だから、すっと目の前を通り過ぎていく印象は、ああ美味しいというごくありふれた印象でしかなく、それ以上それ以下でもなし。

20090222170002.jpg

| mono | 酒 -wine- | 21:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
新進気鋭
パット・ルー。シャブリの1級畑モン・マン、2006年。初めて飲む生産者は、期待と不安が入り交じって、何ともおそるおそるグラスを近づける。ふわっと香る分厚い木のイメージと、それをすぐにかき消すようにカリッとした冷たさが、爽やかさを醸し出す。

やや薄い腰回りは、シャブリっぽいと言えば言える。とは言え、硬質な感じはまるでなく、先の丸まった木炭で描いた風景画のような暖かさと端正さ。うーん、、、これがシャブリなんですかねぇと溜め息。

ブルゴーニュではなく、新世界でもなく、いわゆるシャブリのシャルドネを飲もうと思ってこれを開けると、間違いなく裏切られた観があるだろう。どことうこともなく、ごく普通の白ワインだと思えば、上質な部類には入る。そういう意味では難しい一本。

ちなみに、温度が上がってくると完全にだれてしまって駄目。

20090222165915.jpg
| mono | 酒 -wine- | 21:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
パカレであることの不幸
いつものことながら、この生産者の一本を抜くときは、不必要に肩に力が入ってしまうのだ。

ブルゴーニュの著名な生産者が軒並み高騰した今となっては、パカレだけが殊更に高いという訳でもなく、もはや値段だけで緊張するほどのものでもない。それはきっと、パカレを開ける、というただそのことによってもたらされるもので。

巷に溢れる絶賛の声と、それとほぼ同じほどの駄目出し。おそらくは、素晴らしいという声が大きければ大きいほど、それに拮抗するべく大したことはないという声が沸くのだ。評判が高ければ、当然、期待も大きい。その期待が大きければ大きいだけ、落胆もまた大きい。

それほどの期待をしなければ、大いなる賞賛を受けるに値するものであっても、大きな期待を裏切ったときの批判はそれもまた覚悟をせねばならないのだ。

さて、その落差を割り引いて考えたとしてもこの村名のシャンボールは、良い具合にこなれてきていて、絶妙の柔らかさと優しさをと芯の強さを感じさせてくれる。パカレという名の予備知識とは完全に無縁となることはありえないとしても、これはこれで評価に値する一本であることは間違いない。

 20090222085410.jpg
| mono | 酒 -wine- | 20:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
こちらは平凡
ベルトラン・アンブロワーズのACブル2004。特に、これと言って特筆すべきところはなく、可もなく不可もなく、ごくごく普通のACブルであり、あえて言うなら割としっかりとした足腰は感じられるかな、といったところ。

20090118143947.jpg
| mono | 酒 -wine- | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
反省と微笑と
もはや定番のシャソルネイ。サン・ロマン、ルージュの2004年。いい感じに解けてきて、もともとほんわりとした優しい味わいに、さらにひとまわり優しさで包み込み、口にすると、無意識にふにゃっとなってしまうのは、ああもうどうにでもしてと。

特にこう肩に力の入った感もなく、自然にただ自然に淡々と。それで良いのですよ、きっと。多くの場合、こんな感じで生きていけば、それはそれで素晴らしい毎日であって、必死になって血相かえて、なんていらないので。

とはいえ、この優しい味わいの裏側には、毎日毎日の永遠に続くかも知れぬまじめな畑仕事があるのだろうと、遠くブルゴーニュの空に思いを馳せて、反省とそして微笑と。だから何って、ことはなく、上質なこのひとときに乾杯なのだよ。

 20090118143917.jpg
| mono | 酒 -wine- | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
非凡
ディジオイア・ロワイエ、村名シャンボールの2004。ふわっとした衣の中に、花と土の香りを閉じ込めた、品の良さは相変わらず。時間が経てば、衣が次々とほどけてきて、内側のしっかりとした部分が顔を出し、小さな白い花の個性と、ドンとした土の安定感が心地よく。

ただ、それ以上に伸びていく様子は感じられず、どこか野暮ったいのは気のせいか。まあ、それもこれも一定の水準を超えたところの話であって、不味いとか美味しくないという訳もなく、無理矢理に二分法を持ち込まなくとも、十分に美味しい部類に入っている。

例えるなら、四番を任せられるかと言えば、そうではない、ということだ。おそらくは、しっかりした仕事をする六番、もしくは七番。終盤に巡ってきたチャンスに、きちんとタイムリー。それも長打ではなくシングルで。一塁ベースの上で、はにかみながら小さくガッツポーズ。次のバッターが三振で倒れて残塁となり、小走りにベンチに戻り、かるく祝福をされる。そんな感じのワインである。

 20090118143849.jpg
| mono | 酒 -wine- | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0) |



























 1/23PAGES >>